中国では、政府と企業は同じ利益を享受している。古今東西、どの国のどの時代でも、今の中国ほど官商関係が近いものはない。地下に汚水を流すことで刑罰を受けた経営者は1人もいないし、罰金さえも徴収されない。わが国では、国民に毒を注ぎ込むのは「エリート」なのだ。政府は彼らの納税に頼り、腐敗幹部は彼らの賄賂を待つ。愛人も彼らなしでは豪奢の生活が手に入らない。

 地方幹部はGDPが高ければ高い位置に就ける。環境や庶民の命、子孫の未来は出世街道では色褪せする。汚染企業が多ければ多いほど、GDPが高くなり、幹部の業績も評価され、昇進も速い。また、企業の汚染がひどければひどいほど、企業からもらう賄賂額も高くなり、ポケットが膨らみ、海外にいる子供の生活も潤う。さらに、出世が速ければ速いほど、地元から早く脱出でき、汚染地帯にいる期間も短くて済む。これが仕組みなのだ。


http://www.epochtimes.jp/jp/2013/03/html/d62021.html


1990年代には5万本以上が存在していた河川が2011年には2万2909本に減少したという。また、最長河川の揚子江や黄河も水位の減少が見られる。


http://www.epochtimes.jp/jp/2013/04/html/d88569.html



 国土交通省『平成25年版日本の水資源』によると、中国全体の1人あたり水資源量は約2000立方メートルで、世界平均(約7700立方メートル)の4分の1程度に過ぎない(日本は約3400立方メートル)。農林中金総合研究所の王雷軒氏のリポート(11年)によると、中国では1人あたりの年間水資源量が年々「減少傾向にある」という。


http://news.biglobe.ne.jp/international/1230/sgk_131230_6718519101.html


中国の大気汚染が日本のメディアで騒がれて久しい。

アメリカ企業、日本企業の進出を筆頭に世界の工場となった中国の結末は、絶滅か?生存か?という状況かと思う。


冒頭に貼った環境汚染や水不足の結果、食料危機すら叫ばれるようになった。

共産党指導の下、農村の都市化が強制的に進められ農地を奪われた農民が溢れ、国家により作られた都市は、ゴーストタウンと化し、これらの無謀な投資は不良債権と化し中国経済の破たんを暗示する。

水、空気、食料の安全が脅かされる状況は、大多数の持たざる中国人を死の淵に追いやる。

コストダウンを追い求める外資系企業は、安い人件費と公害規制の緩い中国で共産党幹部と癒着しつつ、中国全土を破壊しつくした感がある。

中国を破壊した企業群は、更なる利益を求めつつ世界の破壊を加速するインドの大都市の大気汚染は、いまや世界一の汚染度だという・・・


日本の放射能汚染の問題も、数年内に中国以上の問題となる。


中国のバブルが崩壊し失業者や貧困層が共産党と対立する。

その先は?

誰も予想がつかないだろう・・・・

社会や国家が理性や道徳を失えば、残るのは、むき出しの暴力だけかと思う。

一億人を超すであろう失業者と絶望的な貧困と環境汚染が中国でどんな状況を生み出すのか?

暗い世界を眺めつつ・・・最近よく思い出すのが以下のベトナム寓話。


一匹のサソリが川岸を歩いて、何処かに対岸に渡れるところはないかと探していました。

すると、一匹のカエルがやってきたので、サソリは、「俺をおぶって向こう岸まで連れていってくれないか」と言いました。

すると、カエルは泳げないサソリを見て、「冗談だろう。お前は川の中程にくると、俺を刺すに違いない、そうすると俺は溺れてしまう。」と言いました。

そうするとサソリは、「よく考えてみな、お前を刺してしまうと、この俺まで溺れてしまうしまうじゃないか」

カエルはその話を聞き、もっともだと思い、サソリを背負って川を渡り出しました。

川の中程に来たころ、カエルは背中に激痛を感じました。カエルは毒が身体に回る中、サソリに尋ねました、「どうして刺した? 君も溺れてしまうのに」

サソリは哀しそうな声で答えました。

「それがxxなんです・・・」

xxには、様々な言葉が当てはまるベトナム戦争当時は、ここに「東南アジア」という言葉が当てはまっていたと開高健が言っていたが・・・・


それが資本主義なんです・・・というのが僕の一番感じる答えだ。

資本主義とは、経済成長という題目を唱える致死的なカルト。

中国の奈落は、この致死的なカルトによって生み出された。

処方箋も解決も、未だ見当たらない。

だからこそ・・・

排外的な民族主義や、不寛容なナショナリズムだけが、空虚に響く・・・・

(-∧-)合掌・・・